• "救急救命士"(/)
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  1. 仙台市議会 2005-09-06
    平成17年第3回定例会(第1日目) 本文 2005-09-06


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:     〔修  礼〕     午後一時二分開会 ◯議長(柳橋邦彦)ただいまから、平成十七年第三回仙台市議会定例会を開会いたします。  直ちに、本日の会議を開きます。  本日の日程は、お手元に配付いたしました議事日程第一号に記載のとおりであります。             ━━━━━━━━━━━━━━     日程第一 会議録署名議員の指名 2: ◯議長(柳橋邦彦)日程第一 会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員には、会議規則第百十条第一項の規定により、木村勝好君及び赤間次彦君を指名します。             ━━━━━━━━━━━━━━     日程第二 会期決定の件 3: ◯議長(柳橋邦彦)日程第二 会期決定の件を議題といたします。  お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から十月七日までの三十二日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 4: ◯議長(柳橋邦彦)御異議なしと認めます。よって、会期は、三十二日間と決定いたしました。             ━━━━━━━━━━━━━━     日程第三 議席の一部変更の件 5: ◯議長(柳橋邦彦)日程第三 議席の一部変更の件を議題といたします。  お諮りいたします。議員の所属会派の移動により、議席の一部を変更いたすこととし、一番に斎藤範夫君、二番に野田幸代君、三番に橋本啓一君、四番に庄司俊充君、五番に横田匡人君、六番に岡本あき子君、十三番に岡部恒司君、十四番に田村稔君、十五番に高橋次男君、十六番に関根千賀子君、十七番に西澤啓文君、十八番に安孫子雅浩君、十九番に佐藤わか子君、二十番に菊地昭一君、二十一番に山口津世子君、二十五番に野田譲君、二十六番に佐竹久美子君、二十八番に赤間次彦君、二十九番に鈴木勇治君、三十番に柳橋邦彦、三十一番に日下富士夫君、三十二番に木村勝好君、三十三番に笠原哲君、三十七番に柿沼敏万君、三十八番に渡辺博君、四十番に加藤栄一君、四十一番に庄司晋君、四十二番に佐藤嘉郎君、四十三番に伊藤新治郎君、四十四番に渡辺公一君、四十五番に相沢芳則君、四十六番に登坂しのぶ君、四十九番に佐々木両道君、五十番に大泉鉄之助君、五十一番に大内久雄君、五十二番に郷湖健一君、五十三番に熊谷善夫君、五十四番に渡辺芳雄君、五十五番に斎藤建雄君、五十六番に池田友信君、五十八番に小山勇朗君、五十九番に岡征男君、以上のとおり議席を変更いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    6: ◯議長(柳橋邦彦)御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  この際、暫時休憩いたします。     午後一時九分休憩             ━━━━━━━━━━━━━━     午後一時二十六分開議 7: ◯議長(柳橋邦彦)休憩前に引き続き、会議を開きます。             ━━━━━━━━━━━━━━     日程第四 議会運営委員の辞任の件 8: ◯議長(柳橋邦彦)日程第四 議会運営委員の辞任の件を議題といたします。  佐藤正昭君から、八月三十日付で議会運営委員を辞任したい旨の願い出がありました。  お諮りいたします。佐藤正昭君の議会運営委員の辞任を許可することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 9: ◯議長(柳橋邦彦)御異議なしと認めます。よって、佐藤正昭君の議会運営委員の辞任を許可することに決定いたしました。             ━━━━━━━━━━━━━━     日程第五 議会運営委員会補欠委員の選任 10: ◯議長(柳橋邦彦)日程第五 議会運営委員会補欠委員の選任を行います。  お諮りいたします。委員会条例第六条第一項の規定により、庄司俊充君及び鈴木広康君を議会運営委員に指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 11: ◯議長(柳橋邦彦)御異議なしと認めます。よって、庄司俊充君及び鈴木広康君を議会運営委員に選任することに決定いたしました。             ━━━━━━━━━━━━━━     日程第六 市長就任あいさつの件 12: ◯議長(柳橋邦彦)日程第六 市長就任あいさつの件であります。  梅原克彦市長から就任あいさつについて申し出がありますので、発言を許します。市長。     〔市長 梅原克彦登壇〕 13: ◯市長(梅原克彦)このたび第三十二代仙台市長に就任をいたしました梅原克彦でございます。  本日、平成十七年第三回定例会が開会されるに当たり、就任のあいさつと市政運営の所信の一端を申し述べ、市民並びに議員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。  今、歴史ある仙台市議会本会議場に立ち、栄えある仙台市政運営の負託を受けた重責を改めて感じております。私の持てる力のすべてを傾注し、こよなく愛するふるさと仙台まちづくりに、一身をなげうって取り組む覚悟でございます。  まちづくりの原点は、市民の幸せの追求にあります。私は、藤井前市長が一貫して堅持された市民の視点に立つ市政を推し進め、さらに市民満足度日本一の仙台を目指してまいります。すなわち、市民満足度日本一の仙台とは、市民だれもが幸せを実感でき、誇りを持てる都市であります。そのような都市を目指すことこそ市政の究極の目標であると考えます。  この目標をいっときもゆるがせにすることなく、物事を現場からとらえて的確に対処する現場主義、そして臆することなく積極果敢に挑戦する実践主義、これを基本に据え、常にみずからが市政の先頭に立って行動する姿勢を貫いてまいります。  そのような観点に立ち、継続して取り組むべき施策については着実かつスピーディーに進めるとともに、新規に立ち上げる施策については、できるものから直ちに実行に移したいと考えます。もとより、何よりも市民の意向を尊重し、議会の御意見をしっかり伺いながら、市民とともに、また議会の皆様方とともに汗を流し、すべての市民が、ここに生まれ、ここに住んでよかったと感じられる都市仙台をひたすら目指してまいります。  仙台の都市づくりは、新しい局面を迎えていると考えます。  まず、宮城県沖地震再来の懸念は、去る八月十六日の地震によって、より一層切迫感を持ったものとなりました。特に、スポパーク松森天井落下事故などにより、多数の負傷者が出たことはまことに遺憾であり、災害時の安全確保に、市民、事業者、行政の力を結集することが、緊急かつ最重要の課題であることを改めて強く認識したところであります。  また、地下鉄東西線建設につきましては、八月十日、待望の工事施行認可を得ることができました。これは、杜の都仙台の都市再生がまさに本格的実施の段階に入ったことを意味するものでございます。  そして、日本の人口は年内にも減少局面に転じようとしており、また、経済は全体としては停滞から脱しつつあるものの、地域間の経済力格差が広がりつつあります。いよいよそれぞれの地域が、自立と繁栄のための英知を競い合うこと、これが強く求められる時代を迎えております。  仙台の都市づくりは、さらに次へと大きく進めなければなりません。市民生活の安心と安全を確保し、都市の繁栄の源である活力をつくり出していくため、あらゆる知恵と努力を尽くし挑戦していく、大いなる実践、実行の時代を迎えたと思っているところでございます。  このような認識に立ち、私は以下の四つの基本的な考え方に基づいて市政を進めてまいります。  第一に、市民満足の基本的条件となる市民生活の安心と安全の確保であります。既に、全庁的な防災体制の再点検を指示したところでございますが、宮城県沖地震への備えに万全を尽くすため、全力を挙げて行動してまいります。また、市民の安全を守るため、条例の制定を含めて、市民やさまざまな団体、地域、警察と一体となった犯罪抑止力の強いまちづくりを進めてまいります。  そして、市民とともに少子高齢社会に元気の風を吹き込み、将来に向けて市民生活の安心をつくり出していくことが重要であると考えます。そのためには、未来を支える一番の財産である子供たちが、元気で健やかに育つことが何よりも大切であります。仙台に住む子供たちが、他人に対する思いやり、あるいは、いたわりの精神を持ちつつ、社会を生き抜くたくましさ、国語力などの基礎的な学力を身につけ、同時に、自分が住んでいるまちをよく知り、愛情を深めていくことができるような教育環境づくりまちづくりを進めてまいります。  さらに、シニア世代が元気に活躍する社会をつくることも大事であります。このため、その豊かな知識、経験を生かした起業活動や地域活動の支援について検討を進めてまいります。  また、予防に力点を置いた百万市民の心身の健康づくりを進め、障害者の社会参加の促進を図るなど、だれもが元気に生き生きと暮らすことのできる社会を創造してまいります。  第二に、市民満足の重要な要素となる都市の経済力の向上でございます。仙台が都市としての力をつけていくためには、国内外にわたる都市間競争の中で、その競争力を高めていくことが重要であると考えます。市民の暮らしを支える中小企業や地域商店街、農林水産関連産業の振興、活性化を図ることはもとより、学都としての知的財産を生かした新産業創出などの展開、伝統に新しい魅力を融合させた仙台のブランド力の強化、そして、戦略的なシティセールスの推進などに、私自身、先頭に立って精力的に取り組み、未来の仙台を築く確かな活力を創出し、あらゆるまちづくりのエネルギーの源泉としてまいります。  さらに、これらを踏まえて、成長著しいアジアを初め世界との交流を通じて、企業、研究所の誘致や観光集客などの推進を図り、東北全体の活力を高めていく広域的な取り組みを進めてまいります。  第三に、未来に向けて新たな市民満足をつくり出す、杜の都仙台の都市再生の取り組みの積極的推進であります。特に、その柱となる地下鉄東西線につきましては、改めて建設推進という市民の御判断をいただいたところであり、その本体着工を前倒しし、早期開通に向けて全精力を注いでまいります。地下鉄東西線は、市民生活の利便はもちろんのこと、仙台の都市機能や魅力を飛躍的に高める力を持つものであります。その力を最大限に引き出すため、都心における再開発や沿線の活性化を推進し、さらに、市民とともに緑あふれるまちづくりを積極的に進めながら、美しく魅力に富んだ都市空間を形成してまいります。  我が国の都市づくりは、地球環境問題への対応を含め、既に量的拡大から質的充実の段階に入っております。本市の都市再生の取り組みは、こうした大きな視点に立ち、先駆的な都市モデルをつくり出す気構えで進めてまいります。  第四に、市民満足を高める都市経営の仕組みづくりであります。市民の立場から抜本的な事業の見直しや効率化などを進めることはもちろん、既成概念にとらわれないコスト意識やアイデアを職員とともに生み出し、行政サービスの質の向上に努めたいと考えます。また、既に述べたような都市の活力創出の取り組みや、遊休資産などの徹底した活用など、あらゆる手を尽くして歳入増加策に取り組み、財政の健全化を進めてまいります。その上で、子供関連施策を総合的に推進する組織のあり方を検討するなど、効率的な組織運営に努めてまいります。  これからの都市経営は、地方分権への対応と市民参画なくしてあり得ません。国に頼らない自立した地域経営の確立に向けて、他の自治体と連携して取り組むことはもとより、市民がその持てる力を最大限に発揮し、地域の課題解決や個性豊かな新しい地域づくりに取り組んでいけるよう、これからの時代のコミュニティーづくりについて、市民の皆様との直接の接点である区役所のあり方を含め考えてまいります。  さらに、東北全体の発展を支えていくことが、本市自身の未来の繁栄に確実につながってくることを踏まえ、県内市町村はもとより、東北各都市、各地域との主体的な広域連携を深めてまいります。  以上、私の目指すところ、及び市政の基本的考え方について申し述べました。  すぐに着手すべき事業については、今議会において補正予算の御審議をいただくわけでありますが、もとより議会と行政は市政における車の両輪であり、よきパートナーとして協力し合いながら、あすの仙台をつくるという共通の目的のために、ともに取り組んでまいりたいと存じます。  最後になりますが、伊達政宗公以来の四百余年の歴史と伝統を誇る仙台の市民を代表される議員各位におかれましては、市政運営に特段の御支援と絶大なる御協力を賜りますよう切にお願い申し上げ、就任に当たってのあいさつ並びに所信の表明とさせていただきます。  御清聴まことにありがとうございました。(拍手) 14: ◯議長(柳橋邦彦)この際、私から一言、お祝いの言葉を申し述べさせていただきます。  梅原克彦市長には、去る七月三十一日に執行されました仙台市長選挙におきまして、多くの市民の支持を得て見事当選され、第三十二代仙台市長に就任されましたことに対し、心からお喜びとお祝いを申し上げます。誠におめでとうございました。  現在、仙台市政を取り巻く環境は厳しいものがあり、人口減少社会への対応や、いまだ回復の兆しが見えない景気の動向、また市行政における多くの課題に対し的確かつ迅速に取り組むことが求められております。  これらの諸問題に対し、市長の若さあふれる行動力、磨き上げられてきた国際感覚など、これまで培われた経験を十分に発揮していただき、選挙期間中訴えておられた市民満足度日本一、市民の暮らし満足度日本一のまち・仙台の実現に向け、全力を傾注されますよう期待いたすものでございます。  もとより私ども議会といたしましても、すべての市民とともに、仙台市発展のため、ともに努力してまいる所存でございます。  どうか健康には十分御留意いただき、持続可能なまちとして、世界に発信し続ける仙台のまちづくりに邁進されますよう、心から念願いたしまして、お祝いの言葉といたします。             ━━━━━━━━━━━━━━     日程第七 諸般の報告 15: ◯議長(柳橋邦彦)日程第七 諸般の報告を行います。  まず、市長から、説明員の委任または嘱託について、お手元に配付のとおり通知がありました。  次に、さきに送付いたしましたように、市長から、  報告第十二号 専決処分事項に関する件 の報告及び法人の経営状況説明書の提出がありました。  次に、さきに送付いたしましたように、監査委員から、定例監査、出資団体等監査及び例月出納検査の結果について報告がありました。  以上で諸般の報告を終わります。             ━━━━━━━━━━━━━━     日程第八 第百二十九号議案 16: ◯議長(柳橋邦彦)日程第八 第百二十九号議案 仙台市助役の選任に関する件を議題といたします。  市長から説明を求めます。市長。     〔市長 梅原克彦登壇〕 17: ◯市長(梅原克彦)ただいま上程になりました第百二十九号議案仙台市助役の選任に関する件でありますが、これは、仙台市助役の加藤義雄君が、平成十七年八月三十一日をもって辞任いたしましたので、その後任の助役として、山浦正井君を選任することにつき、お諮りするものであります。  何とぞ慎重御審議の上、御同意賜りますようお願い申し上げます。 18: ◯議長(柳橋邦彦)お諮りいたします。ただいま議題となっております第百二十九号議案 仙台市助役の選任に関する件は、これに同意することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 19: ◯議長(柳橋邦彦)御異議なしと認めます。よって、本案はこれに同意することに決しました。             ━━━━━━━━━━━━━━     日程第九 第百三十号議案 20: ◯議長(柳橋邦彦)日程第九 第百三十号議案 仙台市教育委員会の委員の任命に関する件を議題といたします。  市長から説明を求めます。市長。     〔市長 梅原克彦登壇〕 21: ◯市長(梅原克彦)ただいま上程になりました第百三十号議案仙台教育委員会の委員の任命に関する件でありますが、これは、仙台市教育委員会の委員のうち、山川由紀子氏が平成十七年十月四日をもって任期満了となりますので、その後任の委員として、松坂宏造氏を任命することにつき、お諮りするものであります。  何とぞ慎重御審議の上、御同意賜りますようお願い申し上げます。 22: ◯議長(柳橋邦彦)お諮りいたします。ただいま議題となっております第百三十号議案 仙台市教育委員会の委員の任命に関する件は、これに同意することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 23: ◯議長(柳橋邦彦)御異議なしと認めます。よって、本案はこれに同意することに決しました。             ━━━━━━━━━━━━━━     日程第十 第百三十一号議案 24: ◯議長(柳橋邦彦)日程第十 第百三十一号議案 宮城県公安委員会の委員の推薦に関する件を議題といたします。  市長から説明を求めます。市長。     〔市長 梅原克彦登壇〕 25: ◯市長(梅原克彦)ただいま上程になりました第百三十一号議案宮城公安委員会の委員の推薦に関する件でありますが、これは、宮城県公安委員会の委員のうち、幕田圭一氏が平成十七年八月十一日をもって辞任いたしましたので、その後任の委員として、中村孝也氏を推薦することにつき、お諮りするものであります。  何とぞ慎重御審議の上、御同意賜りますようお願い申し上げます。 26: ◯議長(柳橋邦彦)お諮りいたします。ただいま議題となっております第百三十一号議案 宮城県公安委員会の委員の推薦に関する件は、これに同意することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 27: ◯議長(柳橋邦彦)御異議なしと認めます。よって、本案はこれに同意することに決しました。             ━━━━━━━━━━━━━━     日程第十一 第百七号議案から日程第三十三 議第五号まで 28: ◯議長(柳橋邦彦)日程第十一 第百七号議案 平成十六年度仙台市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定に関する件、この際、件名の朗読を省略いたします。以下、日程第十二 第百八号議案から、日程第三十三 議第五号まで、以上二十三件を一括議題といたします。  まず、第百七号議案から第百二十八号議案までについて、市長から説明を求めます。市長。
        〔市長 梅原克彦登壇〕 29: ◯市長(梅原克彦)ただいま上程になりました第百七号議案平成十六年度仙台市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定に関する件から、第百二十八号議案専決処分事項に関する件までの各案件につきまして、概略御説明申し上げます。  初めに、各会計補正予算案の概要につきまして御説明申し上げます。  まず、第百十四号議案平成十七年度仙台市一般会計補正予算でありますが、総務費におきましては、国際会議誘致調査に要する経費及び県議会議員選挙費の追加を計上いたしております。市民費におきましては、シニア世代による新事業創出及び社会貢献活動推進調査に要する経費を計上いたしております。健康福祉費におきましては、国保医療助成システムの再構築に要する経費の追加を計上いたしましたほか、知的障害者通所援護施設整備費補助金などの減額、補助事業認証決定見込みによる財源補正及び債務負担行為の措置を講じております。環境費におきましては、ごみ減量・リサイクル推進事業費の追加及び工場など検査業務経費の追加を計上いたしております。経済費におきましては、国際経済交流事業費の追加及び海外交流開拓促進事業費を計上いたしております。土木費におきましては、都市計画街路事業費の追加を計上いたしましたほか、都市公園施設運営管理事業などにつきまして債務負担行為の措置を講じております。公債費におきましては、財源補正の措置を講じております。  以上、一般会計補正予算の概要について御説明申し上げましたが、補正総額は三千四百万円となり、これら歳出予算の財源といたしましては、地方交付税及び県支出金をもって充てるべく所要の措置を講じております。  次は、第百十五号議案平成十七年度仙台市高速鉄道事業会計補正予算でありますが、これは、東西線建設事業において、(仮称)動物公園駅から(仮称)国際センター駅の手前までの区間に係る土木工事の施行を平成二十四年度まで委託するため、債務負担行為につきまして所要の補正措置を講じております。  次に、条例案その他の各案件につきまして概略御説明申し上げます。  初めに、第百十六号議案仙台交通安全対策会議条例の一部を改正する条例でありますが、これは、日本道路公団等民営化関係法施行法の制定に伴い、所要の規定の整備を行うなどのものであります。  次は、第百十七号議案仙台児童相談所条例等の一部を改正する条例でありますが、これは、児童福祉法の改正に伴い、所要の規定の整備を行うものであります。  次は、第百十八号議案仙台市食品衛生法の施行に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、営業の施設の内外の清潔保持、ネズミ、昆虫などの駆除、その他公衆衛生上講ずべき措置に関する基準を改めるなどのものであります。  次は、第百十九号議案仙台市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、一番町三丁目南地区計画の区域内の建築物に関する制限を定めるものであります。  次は、第百二十号議案仙台建築基準法の施行に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、建築基準法の改正にあわせ、既存の一の建築物について二以上に分けて増築などの工事を行う場合の全体計画、及びその変更の認定に関する手数料を定める等のものであります。  次は、第百二十一号議案仙台消防団員等公務災害補償条例及び仙台市水防協議会条例の一部を改正する条例でありますが、これは、水防法の改正に伴い、所要の規定の整備を行うなどのものであります。  次は、第百二十二号議案工事請負契約の締結に関する件でありますが、これは、仙台市立通町小学校校舎及びプール改築工事、並びに(仮称)仙台市通町児童館新築工事について、工事請負契約を締結するものであります。  次は、第百二十三号議案財産の取得に関する件でありますが、これは、放山保存緑地用地を取得するものであります。  次は、第百二十四号議案財産の取得に関する件でありますが、これは、校内ネットワークシステム用サーバーなどを取得するものであります。  次は、第百二十五号議案財産の取得に関する件でありますが、これは、仙台市立七郷小学校校舎を取得するものであります。  次は、第百二十六号議案和解に関する件でありますが、これは、航空写真測量業務委託の入札における不当な取引制限により本市がこうむった損害に係る入札参加者との訴訟について和解を行うものであります。  次は、第百二十七号議案市道路線の認定及び廃止に関する件でありますが、これは、愛子中央五丁目一号線ほか九路線を市道として認定し、福室上町三十号線ほか一路線を廃止するものであります。  次は、第百二十八号議案専決処分事項に関する件でありますが、これは、第四十四回衆議院議員総選挙などに関する事務を執行することに伴う、平成十七年度仙台市一般会計補正予算に関し、急施を要したため専決処分いたしましたので御報告申し上げ、御承認をお願いいたすものであります。  続きまして、平成十六年度各会計の決算について御説明申し上げます。  初めに、第百八号議案平成十六年度仙台市下水道事業会計決算認定に関する件の概要について御説明申し上げます。  まず、事業運営の概要についてでありますが、生活環境の改善、浸水の防除及び河川、海域等公共用水域の水質保全のため、下水道の整備を積極的に進めてまいりました。この結果、処理区域内人口は九十九万七千三百十人となり、人口普及率は九九・〇%となりました。  次に、予算額との比較でありますが、収益的収入の決算額は二百七十七億一千四百八十八万余円で、三億一千八十一万余円の減となりました。収益的支出の決算額は、二百七十一億二千七百九十一万余円で、四億二千五百三十六万余円の不用額を生じました。  また、資本的収入の決算額は百八十億八千五百九十万余円で、五十三億九百一万余円の減となりました。資本的支出の決算額は二百九十七億八千五百十九万余円となり、建設改良費で四十六億四千七百万円を翌年度へ繰り越しましたので、不用額は九億四千四百五万余円となりました。  次に、損益計算でありますが、総収益が二百六十八億二千五百三十万余円に対し、総費用は二百六十七億七千三百六十一万余円で、差し引き五千百六十八万余円の純利益となりましたが、前年度繰越欠損金八億七千九十七万余円により、当年度未処理欠損金は八億一千九百二十八万余円となりました。この処理につきましては、全額を翌年度に繰り越しすることにしました。  次に、貸借対照表についてであります。固定資産の増加及び資本剰余金の増加などにより、資産総額並びに負債、資本総額は七千二百六十六億八千五百万余円となり、前年度末と比べて三百五十億四千四十二万余円の増となりました。  以上が、平成十六年度の決算の概要でございますが、今後とも、下水道施設の効果的な整備と適切な維持管理に努め、事業経営の一層の効率化に努めてまいります。  なお、第百七号議案平成十六年度仙台市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定に関する件につきましては収入役より、また、第百九号議案から第百十三号議案までの自動車運送事業、高速鉄道事業、水道事業、ガス事業及び病院事業の各企業会計の決算認定に関する件につきましては、各企業管理者より説明させたいと存じます。  以上、提案の各案件につきまして概略御説明申し上げましたが、何とぞ慎重御審議の上、御賛同、御認定賜りますようお願い申し上げます。     〔収入役 佐藤政一登壇〕 30: ◯収入役(佐藤政一)第百七号議案平成十六年度仙台市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定に関する件の概要について、御説明を申し上げます。  まず、一般会計歳入決算でございますが、決算額は四千十六億六千六百四十一万余円となり、前年度に比べて七・七%の減少となっております。このうち、歳入の大宗を占める市税につきましては、軽自動車税及び市たばこ税が増加したものの、市民税及び固定資産税が減少し、市税全体では二・五%減少し、一千六百四十八億六千百六十二万余円となっております。また、地方交付税は八・一%減少し、三百十六億九千三百四十八万円、国庫支出金は六・七%増加し、四百八十八億四千七百一万余円、諸収入は一一・一%増加し、三百六十四億五千百六十七万余円、市債は三二・七%減少し、五百六十四億一千百九十万円となっております。なお、不納欠損額は十七億一千七百九十二万余円、収入未済額は百十六億四千四百四十四万余円となっております。  次に、一般会計歳出決算でございますが、決算額は三千九百五十億七千五百三十九万余円と、前年度に比べて八・〇%の減少となっております。主な費目の決算額では、健康福祉費は九百七十六億六千二百五十三万余円、土木費は八百十二億五千六百六十一万余円、公債費は六百二十四億百十八万余円、教育費は四百二十九億二百四万余円となり、これら四費目で全体の約四分の三を占めております。翌年度への繰越額は百三十一億四千百四十四万余円、不用額は二百十一億三百三十八万余円となっております。また、歳入歳出差引残額六十五億九千百二万余円から繰越財源を差し引いた実質収支額は、二十三億二千六百七十七万余円の黒字となりました。このうち十二億円は財政調整基金に積み立てし、残りの十一億二千六百七十七万余円は翌年度へ繰り越しております。  次に、特別会計歳入決算でございますが、十会計の合計で、決算額が三千四十五億五千七百六十九万余円、不納欠損額は二十五億八千四百三十一万余円、収入未済額は七十九億三千八百三十六万余円となっております。歳出決算につきましては、決算額が三千三十億三千三百三万余円、翌年度への繰越額は二十三億五千六百十九万余円、不用額は四十六億六百五十七万余円となっております。また、実質収支額は十億八千百八十二万余円の黒字となり、全額翌年度へ繰り越しております。  以上、平成十六年度仙台市一般会計・特別会計歳入歳出決算の概要について御説明申し上げましたが、何とぞ慎重御審議の上、御認定賜りますようお願い申し上げます。     〔交通事業管理者 佐藤正一郎登壇〕 31: ◯交通事業管理者(佐藤正一郎)第百九号議案平成十六年度仙台市自動車運送事業会計決算認定に関する件、並びに第百十号議案平成十六年度仙台市高速鉄道事業会計決算認定に関する件の概要について、御説明申し上げます。  初めに、第百九号議案平成十六年度仙台市自動車運送事業会計決算認定に関する件について御説明を申し上げます。  平成十六年度の自動車運送事業は、厳しい経営環境の中、一層の経営の効率化に努める一方、乗客サービスの向上、バリアフリー、環境問題といった課題にも引き続き取り組んでまいりました。  まず、経営面におきましては、引き続き運転手の嘱託化を推進するなど、人件費、経費とも圧縮に努めました。一方で、期間限定のバス・地下鉄一日乗車券の発売や百円パッ区を引き続き実施するなど、利用促進策にも積極的に取り組みました。また、輸送面におきましては、ゴールデンウイーク期間に八木山地区でシャトルバスを運行するなど、バスの利便性や環境対策に果たす役割を広くPRすることにより、需要喚起に努めたところでございます。  次に、乗客サービスの向上策といたしましては、携帯電話等でバスの運行状況を確認できるバスロケーションシステムの構築に着手するとともに、宮城県警による公共車両優先システムの整備にあわせ、導入路線を走行するバス車両に専用の車載器を取りつけたほか、バス車両の更新に際しては、すべてバリアフリーに配慮した車両を導入するなど、オムニバスタウン計画に沿った取り組みを行いました。さらに、環境問題に対しましては、購入車両のうち四両をCNGバスとするとともに、アイドリングストップバスを引き続き導入するなど、環境に優しい公共交通機関の利用を促す取り組みを行っております。このような状況にあって、乗客数は四千五十万余人と、前年度に対し五・三%の減となっております。  平成十六年度決算の概要につきまして、まず予算との対比で申し上げますと、収益的収入の決算額は百二十二億八千二百十三万余円で、一億百二万余円の増となりました。また、収益的支出の決算額は百十九億五千二百七十一万余円で、三億一千四百三十九万余円の不用額を生じております。一方、資本的収入の決算額は八億五千六百五十九万余円、資本的支出の決算額は十三億四千七百五十三万余円となり、一億三千百九万余円の不用額を生じております。  この結果、まず損益計算でございますが、総収入は百十九億七十五万余円となり、これに対する総費用は百十五億九千五十七万余円で、差し引き三億一千十七万余円の純利益を計上いたしました。これにより、当年度末における未処理欠損金は五十一億二千八百三十七万余円となり、これをそのまま翌年度へ繰り越しております。  また、貸借対照表でございますが、当年度末の資産総額及び負債、資本総額は九十億八千二百七十八万余円で、前年度に対し六億七千七百二万余円の増となりました。これは主に、現金及び預金の増等による流動資産の増、企業債償還による借入資本金の減、長町営業所の改築等による有形固定資産の増によるものであります。  続きまして、第百十号議案平成十六年度仙台市高速鉄道事業会計決算認定に関する件について御説明申し上げます。  平成十六年度の高速鉄道事業は、仙台都市圏の基幹交通機関として重要な役割を果たす中、利便性や安全性の拡充に努めてまいりました。  南北線につきましては、まず乗客サービスの向上策として取り組んできた、泉中央駅の混雑緩和等のための駅舎等改良事業が完了し、供用を開始したほか、安全性や信頼性の維持、向上を主眼とする車両改修を実施しております。次に、駅施設のバリアフリー化への取り組みといたしまして、仙台駅ほか七駅のホーム階エレベーター付近に休憩用いすを設置したほか、北四番丁駅ほか三駅においてスロープ部分への手すりの増設を行いました。また、ホームにおける安全対策として、泉中央駅、八乙女駅及び北仙台駅に転落防止柵を増設いたしました。  次に、経営面におきましては、駅務員の嘱託化を推進して人件費の抑制に努めたほか、経費の節減にも努めました。一方で、民間企業が実施するイベントなどとタイアップした乗車券の発売を引き続き実施するなど、利用促進策にも積極的に取り組んでおります。  一方、東西線につきましては、工事施行認可や都市計画決定に向けた手続や、工事着手に向けた地質調査や地下埋設物移設工事及び土木構築物の詳細設計等を進めております。  こうした状況の中、乗客数は五千八百四十三万余人と、前年度に対し〇・三%の増となっております。  平成十六年度決算の概要につきまして、まず予算との対比で申し上げますと、収益的収入の決算額は百四十億四千百七十二万余円で、五千八百二十二万余円の減となりました。また、収益的支出の決算額は百七十三億六千二百五十七万余円で、八億五千四百八十七万余円の不用額を生じております。  一方、資本的収入の決算額は八十億六千百三万余円となりました。また、資本的支出の決算額は百十三億八千七百三十四万余円、翌年度繰越額は四億七百九十万余円となり、二十四億一千九十九万余円の不用額を生じております。  この結果、まず損益計算でございますが、総収益は百三十四億六千五百四十七万余円となり、これに対する総費用は百六十八億九千百四十八万余円で、差し引き三十四億二千六百一万余円の純損失を計上いたしました。これにより、当年度末における未処理欠損金は一千六十七億三千五百五十六万余円となり、これをそのまま翌年度に繰り越しております。  また、貸借対照表でございますが、当年度末の資産総額及び負債、資本総額は一千三百二十七億三千三百四十二万余円で、前年度に対し二十六億八千三百八十四万余円の減となりました。これは主に、減価償却による固定資産の減、企業債償還による借入資本金の減によるものであります。  以上をもちまして、平成十六年度仙台市自動車運送事業会計並びに同高速鉄道事業会計の決算について説明を終わらせていただきますが、交通事業を取り巻く環境は引き続き厳しいものがございます。今後とも安全運行を基本として、一層の乗客サービスの向上を図るとともに、経営の効率化に努め、公共輸送機関としての責務を果たしてまいる所存でございますので、何とぞ慎重御審議の上、御認定賜りますようお願い申し上げます。     〔水道事業管理者 佐藤孝一登壇〕 32: ◯水道事業管理者(佐藤孝一)第百十一号議案平成十六年度仙台市水道事業会計決算認定に関する件の概要について、御説明申し上げます。  平成十六年度の水道事業は、お客様に安全でおいしい水を供給するために、水道施設の整備を図りながら安定給水の確保に努めてまいりました。  まず、給水状況でございますが、年間総給水量は一億二千六百二十六万余立方メートルで、前年度と比較して〇・一%の増加となり、有収率は前年度より〇・一ポイント向上して、九一・七%となりました。  次に、建設改良事業についてでございますが、総額で四十七億三千四百五十三万余円を投じ、老朽鋳鉄管の更新工事など施設の改良、新設を行いました。  次に、予算との比較でございますが、収益的収入の決算額は二百八十五億六千百二十五万余円となり、二億五千六百六十三万余円の増収となりました。収益的支出の決算額は二百八十一億八千百三十五万余円となり、一億三千九百九十八万余円の不用額を生じました。また、資本的収入の決算額は五十一億四千九百五十二万余円となり、十四億四千四百七十八万余円の減収となりました。資本的支出の決算額は百二十五億一千八百四十八万余円となり、建設改良費で十八億一千六百四十三万余円を翌年度へ繰り越しましたので、不用額は三億八千五百十七万余円となりました。  次に、損益計算についてでございますが、総収益は二百七十二億四千九百六十一万余円に対し、総費用は二百七十億六千六十三万余円となり、差し引き一億八千八百九十八万余円の純利益となりました。これにより、当年度末における未処理欠損金は六十八億九百六十三万余円となり、全額を翌年度へ繰り越しております。  次に、貸借対照表についてでございますが、資産総額並びに負債、資本の総額は、それぞれ当年度末で二千七十億六百七十万余円となり、前年度末に対して十九億二千七百七十三万余円の減少となりました。これは主に、資産については固定資産の減少、また負債、資本については借入資本金の減少によるものでございます。  以上をもちまして、平成十六年度仙台市水道事業会計決算の概要についての説明を終わらせていただきますが、水道事業を取り巻く経営環境は一層厳しさを増す状況にございます。今後とも経営の効率化と給水サービスの向上に努めてまいる所存でございますので、何とぞ慎重御審議の上、御認定賜りますようお願い申し上げます。     〔ガス事業管理者 稲葉信義登壇〕 33: ◯ガス事業管理者(稲葉信義)第百十二号議案平成十六年度仙台市ガス事業会計決算認定に関する件の概要について、御説明申し上げます。  平成十六年度のガス事業は、都市ガスの普及促進と保安の確保に努めてまいりました。また、都市ガスの長期安定供給を図るため、液化天然ガス導入事業に鋭意努力し、平成十六年十月に熱量変更作業を完了いたしました。  まず、供給の面から申し上げますと、十六年度末の需要家戸数は三十六万三千三百四十一戸となりました。また、ガス総販売量は二億百三十七万立方メートルとなり、前年度に比較して三・二%の増加となりました。  次に、設備投資についてでございますが、主要幹線の建設と導管網の整備確立を中心とし、新港工場用地の取得、供給設備総合監視システムの整備、天然ガス自動車二十五台の導入など、五十一億四千百十一万余円の建設改良工事を行いました。また、熱量変更開発費十五億一千五百二十八万余円を執行いたしました。  次に、予算との比較でございますが、収益的収入の決算額は三百十八億八千四百十六万余円となり、九億四千八百十万余円の減収となりました。収益的支出の決算額は三百二十八億六千百一万余円となり、十三億九千六百六十六万余円の不用額が生じました。また、資本的収入の決算額は十七億五千三百九十七万余円となり、九千百四十八万余円の増収となりました。資本的支出の決算額は百五十四億六千六百万余円となり、建設改良費で十億二千四百六十八万余円を翌年度へ繰り越しましたので、不用額は一億四千七百二十一万余円となりました。  次に、損益計算についてでございますが、総収益三百四億四百三十八万余円に対して、総費用は三百十八億六千九百二十五万余円となり、差し引き十四億六千四百八十七万余円の純損失を生じました。これにより、当年度末における未処理欠損金は二百三十四億五千百十五万余円となり、全額を翌年度へ繰り越すこととしております。  次に、貸借対照表についてでございますが、資産総額並びに負債、資本の総額は、それぞれ当年度末で一千十一億六千百八十五万余円となり、前年度末に対して九十一億三百十四万余円の減少となりました。  以上をもちまして、平成十六年度仙台市ガス事業会計決算の概要についての説明を終わらせていただきますが、規制緩和によるエネルギー事業者間の競争の激化など、今後も厳しい経営状況が続くことが予想されるため、経営効率化の一層の推進と営業活動の積極的な展開により、経営の健全化に努めてまいる所存でございます。  また、環境マネジメントシステムISO14001の適正な運用を行うことにより、事業活動において一層の環境負荷の低減に努めるほか、エネルギー効率が高く環境負荷が小さいガスコージェネレーションシステムの普及促進を図るなど、地球環境の保全に関する取り組みについても積極的に推進をしてまいります。さらに、ガス事業の基本的な命題でございます安定供給、保安の確保、サービスの向上に局を挙げて努めるとともに、宮城県沖地震等の大規模災害にも対応した供給システムの確立を目指してまいる所存でございますので、何とぞ慎重御審議の上、御認定を賜りますようお願いを申し上げます。     〔病院事業管理者 中川洋登壇〕 34: ◯病院事業管理者(中川洋)第百十三号議案平成十六年度仙台市病院事業会計決算認定に関する件の概要について、御説明を申し上げます。  市立病院は、医学、医療技術の急速な進歩や疾病構造の変化、医療領域の拡大など、近年ますます複雑多様化する医療ニーズに積極的に対応するとともに、高度な医療技術と診療機能を発揮して、市民の健康の増進と福祉の向上に努めてまいりました。とりわけ、救命救急センター、老人性痴呆疾患センター及び感染症病棟の運営など、政策医療の分野におきましては、仙台都市圏の地域医療体制の中核病院として重要な役割を担っております。さらに、臨床研修医の受け入れ、医学部学生、看護学生、救急救命士の実習教育など、地域の医療水準の向上にも力を注いでおります。  事業実績につきましては、延べ入院患者数は十六万四千三百五十五人、延べ外来患者数は三十万二千六百四十六人となり、合わせて延べ四十六万七千一人の方々の診療を行いました。  主な建設改良事業につきましては、災害拠点病院として機能の充実と防災体制の向上を図るため、本院三階、九階の耐震補強改修と自動火災報知設備の更新を行いました。また、二次、三次救急医療機関として、救急患者の医療体制を充実させるために、救命救急センターの患者監視システムの更新を行いました。  続いて、決算の概要について、まず予算との比較について申し上げます。収益的収入の決算額は百十三億五千三百二十二万余円となり、二億七百三万余円の減収となりました。収益的支出の決算額は百十三億三千九百八十五万余円となり、三億一千七百五十四万余円の不用額を生じました。また、資本的収入の決算額は十一億六百二十八万余円となり、二億九千九百三十八万余円の減収となりました。資本的支出の決算額は十四億四百二万余円となり、二億四千四百九万余円の不用額を生じました。  次に、損益計算についてでありますが、総収益は前年度に比べ〇・三%増の百十三億三千八百四十三万余円、総費用は前年度に比べ一・四%減の百十三億二千六百十九万余円となり、差し引き一千二百二十四万余円の純利益となりました。これにより、当年度末における未処理欠損金は四十四億七千五百九十九万余円となり、全額翌年度へ繰り越しております。  次に、貸借対照表についてでありますが、当年度末の資産総額及び負債、資本の総額はそれぞれ百二十六億八千七百九十七万余円となり、前年度末に対し十億九千四百九十一万余円の増加となりました。資産総額の増加は、主として固定資産の増加によるものであり、負債、資本総額の増加は、主として流動負債の増加によるものであります。  以上が決算の概要でございますが、病院事業を取り巻く環境は、診療報酬のマイナス改定など、国の医療制度の見直しにより厳しさを増しております。しかし、当院は、今後とも職員が一丸となって経営改善に向けた取り組みを継続するとともに、当院に期待される医療ニーズに的確に対応して、引き続きより良質で安定した医療サービスの提供に努力をする所存でありますので、何とぞ慎重御審議の上、御認定を賜りますようお願い申し上げます。 35: ◯議長(柳橋邦彦)次に、議第五号について提出者から説明を求めます。舩山由美君。     〔十一番 舩山由美登壇〕(拍手) 36: ◯十一番(舩山由美)日本共産党の舩山由美です。私は、福祉オンブズマンを条例で設置することを目指して、今定例会へ仙台市健康福祉サービスの苦情処理に関する条例案を、日本共産党仙台市議団の四人の議員とともに提出しました。ほかに一人の議員の賛同を得ています。  障害の有無や年齢にかかわらず、自己の決定や選択が生かされ、その人らしい生活が安心して送ることができるよう、その自立を支援することは、福祉の向上にとって欠かせません。二〇〇〇年十二月の議会で、日本共産党仙台市議団が、市民の権利利益の擁護と福祉行政の充実のために、条例での福祉オンブズマンの設置を提案しましたが実りませんでした。その後も、福祉現場で高齢者虐待が起きるなど、人権を侵害する事件が後を絶ちません。市民の権利、利益の擁護や苦情を解決していく仕組みは必要で、その状況は変わってはいません。市民が福祉サービスを利用する際に、「職員の説明が一方的だったり、専門的でわかりづらい。納得できないことに出会うこともたびたびある。」との声が寄せられています。福祉サービスの利用者は、高齢や病気を抱えていたり、子育て中など、十分に動き回れないことが多いのが実情です。また、サービスを継続的に受給する立場であるため、サービス実施機関に直接苦情を言いづらく、苦情が潜在化する傾向があります。そして、多くの健康福祉サービスが、法や条例、規則ではなく要綱等により実施されており、行政の裁量行為であるため行政不服申し立てができないなど、権利擁護の面で問題があります。  また、この五年間に社会福祉分野では、介護保険制度に加えて障害者支援費制度が導入され、障害者福祉の施策も措置から契約へと変わりました。サービスを利用する市民が自己決定に基づいて選択し契約をすると法律ではうたいながら、福祉施設などの基盤整備のおくれや受け皿不足で、利用したいサービスが受けられない現状は解決していません。また、この十月から介護保険制度の見直しで、サービスの制限や施設入所者へ居住費や食費をホテルコストと称して負担が強いられるなど、利用者が受けたい介護サービスを受けにくくなる状況が新たに生まれると懸念されます。  さらに、三位一体改革の名で国から地方へのお金が削られることによって、本市では、難病見舞金や障害者の医療費助成制度が縮小され、「積極的に社会参加したいと思っても、お金が心配で極力外出は控えるようになった。」、「これ以上負担がふえたら、生きてはいけない。」と、悲痛な声が寄せられています。  こういうときだからこそ、憲法第二十五条のだれもが健康で文化的に生きるための利用者の権利は十分か否か、憲法第十三条の個人の尊重や生存権が保障されているか、本市の健康福祉サービスの内容や質を点検し、施策全体の底上げや向上を図るために、市民本位の視点が貫かれる必要があります。そのために、市民の苦情や意見を問題解決や福祉施策の向上に反映させる具体的な仕組みづくりが喫緊の課題です。  こうした中で、市民の健康福祉サービスの苦情を公平中立な第三者的立場で速やかに処理し、健康福祉施策に対する信頼性を高めることや、市民のニーズを的確に把握し、施策の展開へ役立てることなどを目的に、福祉オンブズマンを制度として導入する自治体が増加しています。二〇〇四年十一月現在で、五十七の自治体で行政オンブズマンを設置し、うち二十四の自治体が福祉の専門オンブズマンとなっています。  介護保険制度施行後の五年間でも、千葉県我孫子市を初め、東京都葛飾区、国立市、目黒区、練馬区、杉並区などの自治体で次々と福祉オンブズマン制度が採用され、市民本位の開かれた行政運営、権利擁護のために、積極的な役割を果たしています。中でも全国で初めて、対象を行政福祉サービスに限らず、民間事業者が行う福祉サービスに拡大し、独立した第三者機関の福祉オンブズマンを設置している東京都多摩市の制度は先進的です。苦情の申し立てを通して、民間の保育園や介護施設などで、改善マニュアルが整備をされたり、教育研修が強化をされるなど、福祉サービスの質の向上においても改善、是正が図られ、全国的に評価をされています。  私たちの提案する条例も、行政サービスに限らず、広く民間事業者が提供する健康福祉サービスに対象を広げています。社会福祉法第八十二条では、社会福祉事業者に対し、利用者などからの苦情の適切な解決に努めなければならないと規定していますが、第三者委員の設置は努力規定であり、必置となっていません。また、事業者が選任するということで、公平性、透明性の面で問題が残っています。  実際に、宮城県社会福祉協議会の福祉サービス利用に関する運営適正化委員会が、二〇〇三年度に行った調査では、精神障害者施設等で約五割、児童福祉施設等では約二割の施設が、苦情解決制度が未整備と回答しています。  この間、県内でも民間の福祉オンブズマン組織がつくられました。そのNPO法人では、高齢者虐待防止や人権擁護をテーマに市民向けのシンポジウムを開催し、その中で行政は精神論だけではなく、予算もつけてきちんと取り組む必要性や、現行の法、制度のはざまで、市民本位の苦情処理、問題解決に不十分さがあることを指摘しています。民間の努力にゆだねるだけでなく、自治体本来の仕事である市民福祉の向上のために、市がその責任を果たすことの努力と工夫が求められています。  宮城県国保連合会の介護保険の苦情申し立てでも、二〇〇三年度に比べて二〇〇四年度は、居宅介護支援の件数が増加しており、今後、地域でサービスを受ける市民の苦情申し立ての身近な窓口の必要性は増しています。苦情解決のための身近な窓口を本市が設置することで、契約当事者である高齢者や障害者を初めとする市民の権利利益の擁護と、行政施策全体の公開性や公平性を高めることに寄与できるものと考えます。  議員各位の御理解と御賛同をお願いいたしまして、趣旨の説明とさせていただきます。(拍手)             ━━━━━━━━━━━━━━     休会の件
    37: ◯議長(柳橋邦彦)お諮りいたします。議案調査のため、九月七日から九日までの三日間、休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 38: ◯議長(柳橋邦彦)御異議なしと認めます。よって、九月七日から九日までの三日間、休会することに決しました。             ━━━━━━━━━━━━━━ 39: ◯議長(柳橋邦彦)お諮りいたします。本日の会議は、この程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 40: ◯議長(柳橋邦彦)御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。  なお、本会議は、来る九月十二日定刻再開の予定であります。  本日は、これをもって延会いたします。     午後二時三十八分延会...